【決断】下請け脱皮の最後のチャンス 開発・投資家の野望魂
【決断】下請け脱皮の最後のチャンス 開発・投資家の野望魂
◎K氏の事例②
①彼は、青森ヒバの良さを活かし、その樹木を粉砕していろいろな用途の商品化を進めている。
②しかも、青森県も、地元金融機関もこぞって、応援しているのだが、
③ただし、官・公・長での採用では、数も金額も少なく、市場での競争力に左右されず、地元優先の流れがあり、
ライバルは、同様な商品での競争を避け、民需に力を入れるのです。
これは、K氏にとってありがたいことですが、地元の業者は、その事態を見ており、あの市場で競争を回避しているに過ぎないのです。
④それは、限られた市場の競争に参画する業者は、ほとんどいない。
まして、その使用量も、金額も少なく、とても経営上から見たら、それほどのメリットにならず、名誉の実が優先する商品になるのです。
⑤しかも、全国展示会には、優先的に出店でき、かつ支援も在るのです。
⑥でも、一般市場での評価が?
名工とか、名産では、市場の拡大が望めないのです。
すでに、この時点で、販売数が予測され、とても採算に合わない計算になるのです。
∴、K氏のような経営では、勝ち組にならないと、地元の業者は指摘するのです。
勿論、この経営トップも知り合いであり、真実を話してくれました。
でも、それを、K氏に直言するには?あまりにもこれまでも長年の研究開発に水をかけるような感じになり言えませんでした。
⑦K氏もすでに75歳であり、長男がその後継を担っているが、かれもオヤジの道を踏周するようなので、ちょっと、この会社の展望は、
暗すぎる感じです。
⑧そこで、一昨年、この会社を訪問した際に、なんと温熱ヒータへの活用を図り、商品化の実験をしていたのですが、サンプルを1台購入して
自宅で使用したが、やはり、このセットには、弱点が数点あり、この商品が市場で爆発的に売れる予測ができませんでした。
⑨やはり、その年のサンプルのみで、生産中止したとの話でした。
⑩傷を大きくせずにすみ、胸をなでおろしたのです。
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